中国唐代に始まり宋代に発展した、茶の味の飲み分け勝敗を競う優雅な遊び「闘茶」。鎌倉時代に渡来し室町時代に形式が確立する。そして競いあって調度を揃え、室町期美の規範が確立する。吾妻川や四万川が盆地に注ぎ市場町として栄えた当町のお茶講に、寛政11(1799)年「御茶香覚帳」記載の「闘茶」の形式があった。
群馬県吾妻郡中之条町
TEL:0279-75-8814(中之条町役場観光商工課)
日本に伝わる青磁茶碗を代表する。 銘は、鎹(カスガイ)を馬の背の蝗(イナゴ)に見立て。 儒学者伊藤仁斎(ジンサイ 1627-1705)の息子、伊藤東涯(トウガイ 1670-1736)が著作した『馬蝗絆茶甌記(バコウハンサオウキ)』によると、この茶碗を所持する室町幕府8代将軍足利義政(1436-1490)が、ひび割れた茶碗の代品を中国・明に求める。しかしこれほど優れた品はもう作れないと、鉄のカスガイで修理の上、戻された名品。
当館は400年の歴史を持つ萩焼や関連陶芸作品を紹介し、萩市出身の浦上氏寄贈の浮世絵版画と東洋陶磁器を所蔵の中核とする。当品の黒象嵌の立菊文は非常に繊細で、太い白象嵌で上に木葉状文様、下に雷文帯が巡る。肩が張り腰をすぼめた瓶子型、広い口が付き肩に小さい四耳を持つ。12世紀、高麗朝鮮の緻密で華麗な象嵌青磁。
〒758-0074 山口県萩市平安古586-1
TEL:0838-24-2400
本書紹介の室町幕府のアートディレクター同朋衆は、踊り念仏の時宗に起源する。当時、村落社会の宮座、信仰社会の念仏結社や別所、武家社会の会所で、「寄合の遊芸」が発展し、また兼好法師や鴨長明などの「評価」が貴族や武家に広がる。結果評価される幕府の月例行事を、遊芸に通じる時宗出身者が担い武家文化が育つと語る。
村井康彦 三一書房
Tags : 白久保お茶講群馬県鎌倉馬蝗絆
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