石鎚山系の海上渓谷を源とする中山川。渓谷の来見橋下流左岸には、数千万年前、北からの強い圧力で日本列島を縦断する中央構造線が露出する天然記念物、衝上断層。江戸時代、灌漑用水路として9年の歳月かけてノミと鎚で削り、中央構造線の大断層のど真ん中に隧道を抜いた「劈巌透水」。「伊予の青の洞門」と讃えられる。
〒791-0536 愛媛県西条市丹原町湯谷口(桜三里周辺)
TEL:0897-47-3575 (西条市観光交流センター)
京都・曼殊院に伝来の「秋景山水図」「冬景山水図」。もとは、四季山水図4幅があり、その内の2幅であった可能性がある。 細い線で簡略化した、岩や山の表現。安定感のある構図に力強い筆使い。 「秋景」は山や建物を下に集め、広がる空間は上に、 「冬景」は岩や山を上に反時計周りの螺旋状、画面空間に意図的に奥行きを作る。 古典的な描写法を捉われずに組み合わせて、たどり着けないほどに、美を造形する。
宇和海に浮ぶ大島には、国の天然記念物に指定されている地震の化石、シュードタキライトがある。地震による急激な岩盤の破壊作用によって出来た、黒色ガラス質の脈状岩石。この化石を含む断層帯は三帯あり、それぞれ幅2〜3m、長さ約10〜50mでわが国最大級。生きて活動を続ける地球を知るための貴重な資料である。
〒796-8060 愛媛県八幡浜市大島
TEL:0894-22-3111 (八幡浜市商工観光課)
著者は日本生まれのカナダの外交官で、歴史学者。戦前、戦後に日本に駐在する。クリオとは「最も内気な歴史の女神」で、本書は日本近世・近代の歴史随想集。著者は、日本屈指の独創的農本思想家、江戸時代秋田の安藤昌益を研究し、その難しい農業思想を丹念に解読し、その思考に潜む特色「沈鬱と平静」を抜き出してみせた。
ハーバート・ノーマン 岩波書店
Tags : 中山川渓谷愛媛県
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment