学問の神様、菅原道真公を祀る、全国におよそ一万二千社御鎮座する天神社・天満宮の宗祀(本社)の神社であり、平安時代中期 天暦元年(947)に創建。現在の社殿は、権現造の元となる石の間造だ。「千年天神さま」と皇室から商人まで信仰された歴史は、横に使う料紙を縦に継ぎダイナミックな構図と丁寧な表現で人物や風景を描く国宝『北野天神縁起絵巻』他所蔵の宝物殿が伝える。
〒602-8386 京都市上京区御前今小路上る馬喰町
TEL:075-461-0005
醍醐天皇により延長5年(927)に全50巻が完成した日本の有職故実、平安時代の法典、『延喜式』。本巻は摂関家の九条家に伝来した平安後期の写本である。このうち23巻分の紙背(裏面)には、典籍や記録の切れ切れになって残っている文章、断簡が見られる。現代、デジタル解析等で伝来する希少な文章が明らかになる。
当宮の秋祭、神幸式大祭のうち、心字池に約千本のロウソクを灯す千灯明。道真公の御心霊奉納として没後約200年後の平安時代、大宰権帥大江匡房卿により始まり、連綿と受け継がれる伝統神事。心字池の3つの橋は、仏教思想の過去・現在・未来の三世一念の相を表し、橋を渡ると三世の邪念が祓われ心身を清めるとされている。
〒818-0195 福岡県太宰府市宰府4-7-1
TEL:092-922-8225
蒹葭堂は元文元(1737)年に大阪北堀江の酒造りと仕舞多屋を兼ねた家の生まれ。画人、博物学者であり、考証家でネットワーカー、文筆家で蔵書家で、文人墨客とサロン活動する。蒹葭堂は、産業と文化を切り離さなかった。産物と学問と芸術を分断しなかったのだ。
中村真一郎 新潮社
Tags : 北野天満宮国宝縁起
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