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仙洞御所

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仙洞御所

当御所は寛永4(1627)年、八条宮智仁親王の甥、後水尾上皇の為、退位後に内裏から退去する御所として造営された。その庭園は綺麗さびの小堀遠州による作庭で、豊かな美しさと洗練されたシンプルさを持つ。エレガントな回遊式庭園には、北池と南池の2つの大きな池と2つの茶室。 小道が北池を周り、土橋で南北の池をつなぐ掘割を渡り、南池を周る。南池の州浜は大きさと形がほぼ同じ石でできていて、優雅な浜辺を見立てる。春には桜、藤棚、ツツジが咲き乱れ、秋には紅葉が燃立つ。石組みを始め、庭園は安定した美を誇る。 (訪れるには事前登録が必要)

京都仙洞御所

〒602-8611 京都市上京区京都御苑3

TEL:075-211-1211(代)(宮内庁京都事務所)

東博百選

聖護院の庭 浅井忠
明治37(1904)年 東京国立博物館蔵 高野時次氏寄贈

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聖護院の庭 浅井忠

佐倉藩藩士の子供で花鳥画を学んだ浅井。文明開化で、パリ万博の監査官として留学したフランスから帰国後、京都に移住。明治36(1903)年、京都の自宅に聖護院洋画研究所を開き指導に当たる。 その自宅近くの聖護院から描いた水彩画の日本の風景の作品。 パリの南63km、水辺のグレー村を訪ね光の描写を研究した浅井は、留学前の作品に比べ、光の整え方は格段に丁寧になる。

畿内七道

竹の生垣

桂離宮

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江戸期智仁親王が建てた八条宮家別荘で、造営時の庭園と建築が残る。桂川の水を引く池を中心に、茶屋、築山等を配す回遊式庭園。書院は書院造を基調に数寄屋風を採り入れ、その美は軽ろみ。秀吉の猶子後の実子誕生で、皇籍復帰しても皇位継承出来ず、親王の八条宮家が創られた。その軽ろみ、柔軟さと一途さを持つ竹のごとく。

〒615-8014 京都府京都市西京区桂御園

TEL:075-211-1211(代)(宮内庁京都事務所)

千夜千冊

後水尾院

後水尾院江戸時代初期、慶長文化につづく寛永文化。沢庵、柳生宗矩、宮本武蔵、本阿弥光悦、千宗旦、小堀遠州、金森宗和。多々の才能が集う当時のサロンで、新たな型が確立される。頂点は後鳥羽院以来の和歌好きの後水尾院のサロン。やがて壮大と細心を独創的に構成する修学院離宮に結実。本書は、雅なかぶきものの遊芸文化を語る。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

熊倉功夫
朝日新聞社

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