鎌倉時代、九条道家が奈良の東大寺、興福寺の各1字を取り寺名とし創建の禅寺で、京都五山第四位。当寺の禅宗方丈庭園は異色を放つ。鎌倉期の質実剛健な風格を基調に、モダンアートの抽象的構成を取り込む現代作家、重森三玲の作庭。日本画を学び、日本庭園史を研究した三玲の庭は、力強い石組みとモダンな苔の地割りが特徴。
〒605-0981 京都市東山区本町15-778
TEL:075-561-0087
京都・曼殊院に伝来の「秋景山水図」「冬景山水図」。もとは、四季山水図4幅があり、その内の2幅であった可能性がある。 細い線で簡略化した、岩や山の表現。安定感のある構図に力強い筆使い。 「秋景」は山や建物を下に集め、広がる空間は上に、 「冬景」は岩や山を上に反時計周りの螺旋状、画面空間に意図的に奥行きを作る。 古典的な描写法を捉われずに組み合わせて、たどり着けないほどに、美を造形する。
日本美術の巨匠、雪舟(1420-1506)。不倒の旅の景観を中国風の作風に、日本の微妙な四季の山水の変化とともに、長さ16mにも及ぶ長巻に雄大な構図で描く。備中国赤浜に生まれ、13歳で京都・相国寺画僧の周文に学び、山口に移り雪舟と号す。 1467年中国へ渡り帰国後諸国を巡歴し、山口に戻る。その長き旅路がかさなる雪舟70歳を前の作品。当館の至宝。
〒747-0023 山口県防府市多々良1-15-1
TEL:0835-22-0001
義満は明へ通交と通商を求める使者を送り、日本国王源道義と建文帝に認めさせる。東アジアの明の冊封体制に組み込まれ、勘合貿易が認められ、明銭が返礼される。しかし義満の狙いは、国内で天皇の上に出ることの成就。本書は義満の王権簒奪計画を“立証”する。
今谷明 中公新書
Tags : 東大寺東福寺興福寺鎌倉
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment