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頴川美術館

当館は六甲山系緑豊かな文教地区、当地上甲東園にある。長次郎作「赤楽茶碗銘無一物」や、曼荼羅図、水墨画、中国陶磁、墨蹟をはじめ、日本・中国の古美術を広範囲に所蔵。頴川家は江戸時代、廻船業・山林業を営み、長崎・上方文化の発展に寄与。代々頴川家は長崎の交易で外交官の役割を果たす唐通事の名門家でもあった。—現在、休館中

頴川美術館

〒662-0813　兵庫県西宮市上甲東園1-10-40

TEL：0798-51-3915

東博百選

利休　竹一重（イチジュウ）花入　　銘園城寺（メイ　オンジョウジ）松平直亮氏寄贈
安土桃山時代　天正１８（１５９０）年　東京国立博物館蔵

豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山（ニラヤマ）の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ（干割れ）がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。

畿内七道

黄金の茶室

大阪城天守閣

大阪城は戦国時代の石山本願寺を前身とし、豊臣秀吉による築城、大坂の陣による落城、徳川幕府による再築と、日本の歴史とつねに深いかかわりを持ちながら現在に至っている。現在の天守閣は、豊臣時代・徳川時代に続く3代目で、昭和6年（1931）市民の寄付金によって復興された。館内は、歴史博物館で秀吉ゆかリの品々、戦国時代、大阪城にまつわる資料、秀吉の作った組み立て式黄金の茶室の原寸大復元模型等を展示している。