高梁市成羽美術館
高梁市成羽美術館
当館は、成羽町が生んだ洋画家 児島虎次郎の遺徳を顕彰するために1953年に開館した。酒津の農夫(1914)—児島虎次郎。後に倉敷・大原美術館開設に尽力する虎次郎が、大正3年留学中ベルギーで学んだ光の表現・技法を日本の風土で試みた意欲品。面上方かすむ帯江銅山の煙突、背景は細やかな点や線の繰り返し、人物と背後の松やさくなど、筆を使わず絵具を直接キャンバスに塗り込めた。原色をそのまま使い、太陽がギラギラと照りつける夏の日を描く。
虎次郎はベルギーから帰国後、1913年に結婚して酒津で暮らす。未来も輝いていた。
〒716-0111 岡山県高梁市成羽町下原1068-3
TEL:0866-42-4455