当社が所蔵する国宝「金銅藤原道長経筒」は、鍛銅製で鍍金が施された経筒。藤原道長が詣で、この経筒を埋納めた後、一条天皇に入内した長女・彰子に待望の王子、後一条天皇が誕生する。文字は、三蹟の一人藤原行成の書とみられる。この経筒は平安貴族が使った牛車の車軸に差し込まれた釜金という砲金製の筒が転用されている。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1651
TEL:0746-32-1007(吉野山観光協会)
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
寛弘4(1007)年、藤原道長が金峯山に参詣し、山頂に埋納した法華経などの経巻を入れた経筒。埋経の経筒としては最古の遺品で、銅製で高さ36.4センチ。蓋はちょうどお茶筒のようにすっぽりと被り、金があつく塗られた表面にたがねで線刻された文字・銘文は縦書きで納めた趣意が500字にわたって記されている。
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
古代文学、古代歌謡研究の第一人者の著者が読み解く古代。大伴家持の「初春の初子の今日の玉箒 手に取るからに揺らぐ玉の緒」。枝の先に瑪瑙(めのう)などの玉がつく箒(ほうき)は呪具で、振ることで霊魂のエネルギーも振れる、冬眠っていた自然やひとのエネルギーも再起動。古代ちはやぶる、千の岩も破る神のエネルギーが言葉に込められた。
土橋寛 中公新書
Tags : 吉野国宝奈良県金峯神社
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