金銅八仏種子五鈷鈴

密教（ミッキョウ、秘密仏教）儀式の仏具で、大いなる存在を、目覚めさせ、喜ばすための鈴。 神秘的な渦巻きの文様はじめ、いつくもの帯状の文様が側面をめぐる。知恵の世界、金剛界と慈悲の世界、胎蔵界のそれぞれ四仏の仏を象徴する神聖なる文字、インドの梵字（ボンジ）をあわわす種子（シュジ）が、花の優雅な文様を伴い現れる。 優美な姿と豊かで精緻な装飾が調和。高い格調を造形する。

鳥居脇に巨木が聳え、境内に枝が結合する連理の杉と入母屋造の拝殿。当社は、タオカミノカミ、古来より雨を司る龍神を祀る。昔当社の神宮寺とされた室生寺から約1kmの渓谷の入口にある。当社奥宮には、割れた岩に注連縄で祀られた雨や雲を支配する龍王の龍穴。平安時代前期以来、朝廷の崇敬厚く度々雨乞いが行われた。

〒633-0421　奈良県宇陀市室生1297

TEL：0745-93-0217

「私は日本に一目惚れしてしまった。その魅惑をふりはらおうとしたがだめだった。時がたっても、その魔力は薄れなかった」と書き残したディキンズ。幕末来日のイギリス人医師で、東京帝国大学初代日本語学教授でロンドン大学事務総長。帰国後北斎を研究し、南方熊楠と一緒に『方丈記』を訳したディキンズを本書は紹介する。

秋山勇造
御茶の水書房