2016年の熊本地震で、現在休館中の旧細川刑部邸。上級武士屋敷の格式をもつ旧細川刑部邸。唐破風の御玄関、御客間から入側造りの表御書院、二階建て「春松閣」とつづき、別棟に書斎の付茶室観川亭や御宝蔵を備える。肥後藩初代の細川忠利の弟興孝からはじまる細川刑部家は、長きに渡り大藩を支え藩主に仕える。その生き様の美学は、屋敷前の石畳の佇まいに現れる。
〒860-0007 熊本県熊本市中央区古京町3-1
TEL:096-352-5900 (熊本城総合事務所)
茶人、城や庭の造形家、小堀遠州(エンシュウ 1579-1647)が愛した書。茶道具の目録「遠州蔵帳(エンシュウクラチョウ)」に収められ大阪・鴻池家伝来した。 禅の大師が、修行僧を一人前の禅僧と認め、与える墨跡、書が字号。 京都・大徳寺を開く大燈国師(ダイトウコクシ)の法を受け継いだのが、徹翁義亨(1295-1369)が、門弟の宗賛維那(ソウサンユイナ)のために。「虎林」を大書した。—仮の方便を使わず、極みを目指す。
豪潮(1749-1835)は熊本・玉名に生まれ、比叡山で学んだ名僧で書画に優れる。画は仏画・禅画が主で、筆法は独自の書体。この書は豪潮の作品の中でも特に力強さが表現される60歳代の作品である。当館では、シベリア抑留から戻ったNHK熊本放送局職員だった今西菊松の、生涯かけたコレクションを所蔵展示する。
〒860-0008 熊本市中央区二の丸2番
TEL:096-352-2111
「眼に見える言葉が書ならば、手に抱ける言葉が茶碗なのである」。本書は、伝説の陶器鑑賞家、美の世界の批評家の著者代表的評論「眼の引越し」の他、独特の芸術論、陶芸・絵画論に加え草稿「利休伝ノート」を収録。著者の口癖、「日本の文化を生きている」とは、日々使い、そばに置くモノこそ、自分自身だと意識すること。
青山二郎 講談社文芸文庫
Tags : 旧細川刑部邸熊本県茶室
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment