夏の夕べ、1300年続く鵜飼。幽玄の世界を河川敷の特設舞台の薪能が伝える。その舞と音色は、その舞台を見下ろす金華山にも深く染み入る。金華山辺り一帯は、大昔は海。長期間の地殻変動で盛り上り、急な斜面が切り立つ岩山となる。山頂には難攻不落の城も造られた。薪能はそもそも奉納演劇で、金華山にも奉納されている。
岐阜県岐阜市長良川河川敷
TEL:058-265-4141(岐阜市観光コンベンション課)
京都・曼殊院に伝来の「秋景山水図」「冬景山水図」。もとは、四季山水図4幅があり、その内の2幅であった可能性がある。 細い線で簡略化した、岩や山の表現。安定感のある構図に力強い筆使い。 「秋景」は山や建物を下に集め、広がる空間は上に、 「冬景」は岩や山を上に反時計周りの螺旋状、画面空間に意図的に奥行きを作る。 古典的な描写法を捉われずに組み合わせて、たどり着けないほどに、美を造形する。
六曲一双屏風に描かれる柔らかい輝きの中に老松にとまる若い鷹。裏地の金色に墨の枝で描かれた老若の生命の対比が美しい。京都府画学校を創設した幸野楳嶺、橋本雅邦、岡倉天心に従った川合玉堂は、愛知に生まれ、岐阜に育つ。当館は、玉堂はじめ山本芳翠や近代日本美術史に重要な足跡を残す岐阜ゆかりの作家作品を収集。
〒500-8368 岐阜市宇佐4‐1‐22
TEL:058-271-1314
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の芸術と思想を現代に読み解く本書。八雲は、両親からアイリッシュの神話と古代ギリシャ神話を聞いて育つ。八雲は明治23(1890)年に松江にお雇い教師として赴任し、妻セツから日本の昔話を語り聞く。そして永遠ではなくかりそめに価値を置く文化を、怪談を再構成し、随筆につづる。
ベンチョン・ユー 恒文社
Tags : 岐阜県金華山長良川薪能
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