新潟県立近代美術館は、バルビゾン派やナビ派、ドイツ表現主義の作品を収蔵するほか、近代の流れをたどる明治以降の国内作品、日本画の巨匠である土田麦僊、小林古径、横山操など県出身作家の作品も多く所蔵する。「残雪 佐藤哲三」— 佐藤哲三は、国展で連続して最高賞を受賞したが、生涯在野で制作を続けた。郷土の風土と人を象徴的に描写し、児童画の指導や地方文化活動にも尽力した。
〒940-2083 新潟県長岡市千秋3-278-14
TEL:0258-28-4111
1853年、ペリーの黒船来航。 広重が死の直前まで制作した代表作。近景、遠景の何気ない江戸の風景を、 フカン、チョウカンの視点を駆使して斬新な構図。多版刷りの技術も工夫を重ねて風景浮世絵としての完成度は随一。 広重は来たる時代を感じ、日本の情愛ある美しさを保全した。
当館は、第2次大戦でフランス国有財産となった松方コレクションが寄贈返還されるにあたり、昭和34(1960)年に設立。設計は近代建築の巨匠ル・コルビュジエに依頼。コルビュジエの提案は、無限成長し続ける美術館だった。それを実現する建築は、構造上、床・柱・階段を重視し、伝統から切り離された合理性をモットーとする。
本書はマンガ史研究者の著者が、風刺画家ビゴーの作品紹介を通じ、明治日本の社会・風俗・習慣を点描する。リアルで滑稽で、おもしろく辛辣で、事実に暗示が入り、洒落て本当がある。江戸期北斎たちの浮世絵が、明治ビコーたちの風刺画にかさなる。江戸期の花鳥風月が、アールヌーヴォーのルネ・ラリックにかさなるごとく。
清水勲編 岩波文庫
Tags : 新潟県新潟県立近代美術館美術館
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