明治維新まで城下町として栄えた臼杵。二王座はどっしりとした門構えの武家屋敷跡や白壁の土蔵などが立ち並ぶ地域。石垣と白漆喰壁に調和する石畳。この地は阿蘇山の火山灰が固まってできた凝灰岩の丘で、あちこちの岩を削り取って道を通す。特に、旧真光寺の前「切り通し」は、臼杵を代表する景観。その佇まいに息をのむ。
〒875-0043 大分県臼杵市二王座
TEL:0972-64-7130 (臼杵市観光協会)
醍醐天皇(885-930)の命により編纂された古今和歌集。巻物の一部を切り、掛軸などに仕立て直すのが、断簡、切。その古今和歌集の最古の写本で、平安時代から名筆、古筆切(コヒツギレ)の代表作品。 洗練された美しいかな文字のつながり続くさま、連綿が見事で、切れ味の鋭い筆の線を駆使して、明るく流動する美を造形。この、しとかでうるわしい、優麗典雅(ユウレイテンガ)な書風は、平安貴族が、書道の手本とする。 もとは20巻を揃え6人の合作、寄合書(ヨリアイガキ)と考えられる「高野切」の名は、豊臣秀吉が高野山の僧、木食応其(モクジキオウゴ 1536-1608)に、その断簡を与えたことに因んでいる。
九州全域に9万年前から繰り返された大噴火の火砕流を運び、石の文化の母となった阿蘇。当館阿蘇山散策ガイドで、中岳から砂千里で今も生きる阿蘇に出会い、大観峰で外輪山とカルデラが広がる景色を一望し、草千里ヶ浜、米塚周辺で草原を散策。南阿蘇村から白川水源で盛んに湧き出る湧水の様子に大自然の不思議を実感する。
〒869-2232 熊本県阿蘇市赤水1930-1
TEL:0967-34-2111
本書は秀吉の猛然たる執念の起源を捉え、利休の末子に紀三郎を創造的に設定し、秀吉の愛憎半ばの癇気と情気をぶつけられ、その本質を見通すようになったかもしれない利休を対比的に描く。利休が弟子の山上宗二の無惨な死をきっかけに、秀吉への抵抗に追いこまれていく様子を日本文学最高の格調で、77〜78歳の著者が描く。
野上弥生子 中央公論社
Tags : 二王座大分県臼杵臼杵二王座
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