国内に疫病と飢饉が広がる中、聖武天皇は各国に国分寺を建てる詔を出す。豊後国分寺として、広々と水田に囲まれ雄大な霊山を望む地が選ばれる。南北約300m東西約180mの境内に、約67mの七重塔、本尊安置の二階建の金堂などが建ち並ぶ。今も残る七重塔の礎石。史跡公園となる敷地内の当館では出土の土師器や資料を紹介。
〒870-0864 大分市国分960-1
TEL:097-549-0880
7~8世紀ごろ流行した音楽劇の仮面。造型的にも素晴らしい日本最古の仮面。 ギガクは飛鳥時代に大陸から伝えられ、奈良の大仏開眼(完成)の際にも披露。 鎌倉時代以降、実態ははっきりと知れない。酔胡王とは、酔うペルシャの王。 —面は現在正倉院の百数十面をはじめ合計230余が各社寺に残るが、ほとんどが8世紀の遺品。東博の面は、その半数以上が8世紀に遡り、造型的にも秀れ、日本最古の仮面としての価値は極めて高い。
盧舎那はいたるところに光を照らすを意味し、華厳経で宇宙仏とされる。空海の曼荼羅はこの宇宙仏を根本とする。大仏殿は、治承4(1181)年平家の南都焼討の消失後、重源が宋様式を取り入れた合理的な構造、豪放な大仏様で復興。再建参加の職人たちが和様入れた細い柱、低めの天井、穏やかな空間の折衷様を各地で建造。
〒630-8587 奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
日本は唐・新羅との緊張状態の中、百済のような没落をしないために、国家の体制をとる。大君、天王制の王権と各地の生産と再生産システムを組み合わせる「王民共同体」。具体的には詔、みことのりがそれらを組み合わせた。本書は「王」権とみことのりの「公」が、日本の公共性を生み出していったと日本史や日本論を斬る。
文責:旅鶴編集室
鈴木正幸 編 柏書房
Tags : 史跡大分市歴史資料館
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