倭姫命は、天照大御神を祀る理想的な場所を求めて各地を旅した。五十鈴川は、倭姫命が裾をすすいだという伝説から「御裳濯(みもすそ)川」とも呼ばれる。古代、人々は五十鈴川の清流で心身を清めた。五十鈴川に直角に架かる宇治橋は、西の俗界と東の聖界の境にある橋。冬至前後2ヶ月間東の島路山から登る日の出が宇治橋の鳥居の間を訪れる。古代日本では冬至が1年の始まりだった。
三重県伊勢市
TEL:0596-24-1111 (伊勢神宮神宮司庁)
トッキの鈕(チュウ)付ける蓋(フタ)つきの小さな容器。フタと胴が口縁部分で合う構造。仏前の供養のための器。 香水を入れる水瓶をおもわせるチュウに、丸く膨らんだ胴の部分に、ロクロ挽きでいくつかの線が刻まれ、わずかに装飾されている。そして容器の足の裾(スソ)、高台が広がり、安定し、また堂々としている。 また同形のものは、宗教目的の美しい石粒を入れる舎利(シャリ)容器、火葬の骨壷にもみられる。
当館は、伊勢神宮の式年遷宮と神宮での宮廷式典の歴史を伝える。「羅紫御翳」は「赤紫綾御蓋」と同じく貴人に差掛けるもので、古墳時代の埴輪や高松塚古墳の壁画にあるサシバ(扇)とキヌガサ(日傘)。羅は、経糸を絡み合わせ間に緯糸を通す薄く透き通った織物の一種。紗や絽より経糸の数が多く、織り目が網のようになる技法。応仁の乱で継承が途絶え、現在、人間国宝喜多川平朗が復元する。
〒516-0016 三重県伊勢市神田久志本町1754-1
TEL:0596-22-1700(8:30~16:30)
神は在るもの、仏は成るもの。神は来るもの、仏は往くもの。神は立つもの、仏は座るもの。神はやってきて、そこに感じると去っていく。神道は神教ではなく、「センス・オブ・ワンダー」を感じる事と著者はつづる。多神教ではなく、ただ多神と多神が合わさって「センス・オブ・ワンダー」をつくり、そこに祈りが発達したと。
鎌田東二 PHP新書
Tags : 三重県五十鈴川正倉院神道とは何か
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