当館は、美術工芸、金属造形を中核とし、郷土にゆかりの深い作家や、郷土美術・工芸に影響を与えた作家の作品を系統的に展示する。高岡市は加賀藩主・前田利長によって江戸初期に開かれた加賀藩の旧領。以来、伝統の技と創造が織り成す高岡文化の歴史が始まった。鋳物は高岡銅器として発展し、高岡漆器も独自の技術が受け継がれる。
〒933-0056 富山県高岡市中川1-1-30
TEL:0766-20-1177
トッキの鈕(チュウ)付ける蓋(フタ)つきの小さな容器。フタと胴が口縁部分で合う構造。仏前の供養のための器。 香水を入れる水瓶をおもわせるチュウに、丸く膨らんだ胴の部分に、ロクロ挽きでいくつかの線が刻まれ、わずかに装飾されている。そして容器の足の裾(スソ)、高台が広がり、安定し、また堂々としている。 また同形のものは、宗教目的の美しい石粒を入れる舎利(シャリ)容器、火葬の骨壷にもみられる。
盧舎那はいたるところに光を照らすを意味し、華厳経で宇宙仏とされる。空海の曼荼羅はこの宇宙仏を根本とする。大仏殿は、治承4(1181)年平家の南都焼討の消失後、重源が宋様式を取り入れた合理的な構造、豪放な大仏様で復興。再建参加の職人たちが和様入れた細い柱、低めの天井、穏やかな空間の折衷様を各地で建造。
〒630-8587 奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
最初は刀匠の話である。叙述の半分くらいが物語仕立てになる。しだいに正統派の刀工以外の“変わり者”に愛着を向けていく。次に陶工の話に入る。瀬戸や久尻や美濃に出向いて話を集め、しだいに陶工たちの図柄が見え、黄瀬戸や志野が出てきた背景も出てくる。
海音寺潮五郎 中公文庫
Tags : 美術館高岡市美術館
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