昔、多くの寺院が集まっていた紅葉谷公園。六角亭は朝鮮各地で憩いの場として身分の高い人々が景観のよい場所に建てたものを移設。1653年中国の明末期、戦乱を逃れて長崎に至り日本に帰化した僧の独立。医学、学芸、思想など多方面において岩国文化の向上発展に大きな影響を与えた独立の碑が園内にある。
〒741-0081 山口県岩国市横山
TEL: 0827-41-2037 (岩国市観光協会)
6曲一双、江戸幕府の御用絵師、狩野長信(カノウナガノブ 1577-1654)の筆。 豪華な遊楽図のように、背景に金色と青緑色の金碧(キンペキ)ではなく、水墨画の技法。落ち着いた背景で匂うように浮き出たさまが優雅。室町幕府の将軍に使えた、長信の祖父、狩野元信(モトノブ 1476-1559)が、花鳥画に用いた手法を使う。 戦国時代からの動乱が収まり、江戸幕府のもと平穏な時代がくる予感。 そして、水墨で描かれたお山が見守っている、日本は、やっぱりお影様。
長崎医大教授で3年3ヵ月長崎に住んだ斉藤茂吉は、夏の唐寺興福寺を「長崎の昼しづかなる唐寺や 思ひいづれば白きさるすべりの花」と歌う。ひとけが引く午後の唐寺は趣き深い。山門を入れば、建築様式はじめ中国から渡海、隠元禅師の面影を今に残す。狩野派はじめ近世日本美術に大きな影響を与えた黄檗文化を実感する。
〒850-0872 長崎市寺町4-32
TEL:095-822-1076
江戸時代初期、慶長文化につづく寛永文化。沢庵、柳生宗矩、宮本武蔵、本阿弥光悦、千宗旦、小堀遠州、金森宗和。多々の才能が集う当時のサロンで、新たな型が確立される。頂点は後鳥羽院以来の和歌好きの後水尾院のサロン。やがて壮大と細心を独創的に構成する修学院離宮に結実。本書は、雅なかぶきものの遊芸文化を語る。
熊倉功夫 朝日新聞社
Tags : 山口県紅葉谷公園
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