延岡城
城山の鐘
今も天守台跡の鐘つき堂が時を告げる、慶長8(1603)年に高橋元種が築いた延岡城。本丸、二の丸、三の丸からなる近世城郭。二の丸から本丸への敵の侵入を防ぐ高さ22mの石垣は、礎石をはずすと石垣が崩れる設計といわれる。現在10月に、この石垣の前で「のべおか天下一薪能」が開催され、全国から来場者がある。
〒882-8686 宮崎県延岡市東本小路2番地1
TEL:0982-34-2111(延岡市役所)
東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。