岩手県一関市周辺に、古代日本刀の源流舞草鍛冶が起こる。当館は中世荘園である中尊寺経蔵別当領骨寺村や、近世仙台藩支藩田村氏の歴史、蘭学の発展を推進した大槻玄沢をはじめとする大槻家の活躍とともに、舞草鍛冶を紹介。古代東北でエミシが使った蕨手刀に起源をもつ刀の反り。舞草鍛冶はこれを日本刀として完成させ、奥州藤原氏の武力を支えた。
〒021-0101 岩手県一関市厳美町字沖野々215
TEL:0191-29-3180
11代将軍の徳川家斉(イエナリ 1773-1841)が、江戸幕府を開く家康公の二百回忌に、東照宮に奉納した糸巻の太刀。鞘(サヤ)の上部を、柄(ツカ)もまく糸で巻く、格調高い太刀の外装、拵(コシラエ)。 漆を塗り、金、銀、錫を一面に蒔き、梨の表面のように研ぎ、また家紋の葵を研ぎ出す。金具は、先端が小さい輪状の刃のハガネ、魚々子(ナナコ)ハガネで、金属面に小さな円文を連続した一面に打ち出した地面に、家紋の葵をまた散らす。
その円満な表情と優美な佇まいは、平安後期の貴族的な仏像彫刻を代表する。阿弥陀如来像は典型的な定朝様で、12世紀前半の作とされ、両脇侍像も阿弥陀像とともに一具であると伝わる。金色堂に向かう参道月見坂を散策すると、小さなお堂の仏様、四季折々の桜、中尊寺ハス、菊、紅葉、そして雪景色もすべてが穏やかな平安朝。
〒029-4195 岩手県西磐井郡平泉町字衣関202
TEL:0191-46-2211
平安時代は、京都王朝中心よりむしろ地方の時代だった。続いて源頼朝が、北の平泉と西の福原の両方を蹴散らかして新たに鎌倉に幕府を築いたが、それは風水にもとづき、「武の雅」を謳う「北の平泉的なもの」と「西の福原的なもの」の統合であったのではないか。
入間田宣夫 高志書院
Tags : 一関市博物館中尊寺博物館岩手県東北
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