- 「なにわ町家の歳時記」
- 江戸後期から戦後の大阪の町を再現展示する当館のジオラマは秀逸である。再現される江戸時代心斎橋にあった... 続きを読む
義理と人情
本書は、日本人にひそむ矛盾の「義理と人情」が、古代、中世になく、近世江戸期に渡来の朱子学や儒学が正統的な位置から滑り落ち、西鶴「武家義理物語」や近松の戯曲の文芸に担われて、日本化した思想であると語る。その後も泉鏡花「婦系図」や尾崎四郎「人生劇場」など文芸的なもので作り出されると。肯定したい矛盾として。
源了圓
中公新書
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