当寺の本尊は、大同3(808)年、空海または徳一の夢のお告げで、根がついたままの立木の大木に一刀三礼の精魂が込められ彫刻された「十一面千手観音像」。我国最大級、像高約8.5mの一木彫木像。茅葺屋根の立木観音堂は、鎌倉時代の純粋な和様建築で、堂内の本尊の左右に二十八部衆、雷神・風神30体が安置される。
〒969-6584 福島県河沼郡会津坂下町塔寺字松原2944
TEL:0242-83-3171
フタエにあどけない童子の姿。唇はごくわずかに朱色。右手で胸に垂らす飾を押え、左手で天衣をとり、端正に直立する。装身具や衣、台座の縁を特殊な彫刻刀(タガネ)で、丁寧に、丁寧に2個1組の小さな点が並ぶ複連点(フクレンテン)の文様を打ち出す。そうして気品が、醸し出された。—台座の枠、かまちに線刻した各狭間の内部には、墨を塗った痕跡もある。
当寺は、創建が500年前とも云われる古刹で、秋田33観音霊場。桜並木の長い参道がまっすぐ山門、鐘楼門、本堂と続き第一番札所にふさわしく落ち着いた風情。本尊・聖観音立像は、創建時に奈良の長谷寺から譲り受けた奈良時代の作と伝わる。金銅仏としては東北最古級、奈良・初瀬小国の観音信仰がこの地まで伝えられていた証。
〒013-0051 秋田県横手市大屋新町字鬼嵐117
TEL:0182-33-5723
仏教の要訣とは、せんじつめればいかに意識をコントロールできるかという点にかかっている。仏教と密教の流れをアジアの流れに組み込み、生命の流れと意識の流れを刳り貫いて、それらの流れの重なりを空海自身の夢と描く、日本史に残すべき松岡正剛の渾身作。
松岡正剛まつおかせいごう 春秋社
Tags : 恵隆寺福島県鎌倉
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