天武天皇が創建を発願、持統天皇がその意思を継ぎ建立、文武天皇の御代に完成した。当寺は、玄奘三蔵(600又は602~664)を始祖、その弟子慈恩大師を宗祖とする法相宗の大本山。玄奘三蔵院伽藍内の玄奘塔には玄奘の頂骨が、壁画殿には平山郁夫画伯が約30年かけて制作した、高さ2.2m、長さ49mの『大唐西域壁画』が祀られている。七場面十三壁面に描かれた玄奘三蔵求法の旅の壁画は圧巻。 ※国宝東塔は現在解体修理中(完成は平成30年度予定)
〒630-8563 奈良市西ノ京町457
TEL:0742-33-6001
痩身で、装身具も簡素な足を組み瞑想する菩薩像。 666年朝鮮半島で百済が滅ぶ。多数の王朝の民が日本に亡命。 朝廷の役人が、亡くなった半島出身の妻のために願いを込めた仏像。 —ハンカする台座の枠に「高屋大夫が亡き韓夫人のために」と刻まれ、仏像の痩身や腰から垂れる帯飾りで、朝鮮三国時代の仏像との関連も濃い。
聖徳太子創建の当寺金堂壁画は7世紀末頃描かれ、インド・アジャンター石窟群や敦煌莫高窟の壁画と共にアジア古代仏教絵画の代表とされた。焼失後再現された6号壁の三尊(阿弥陀・観音・ 勢至)を中心に25体の菩薩像を表す阿弥陀浄土は白眉。壁画の図様に国宝刺繍釈迦如来説法図(奈良博蔵)との高い親近性が見られる。
〒636-0116 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
TEL:0745-75-2555
本書は大正8(1919)年、和辻33歳の時に出版。「感激による誇張があるにせよ、実感の生なましさが素直に出る。和辻さんの学問を豊潤にしたものが、ほかならぬ、その学者として和辻さんが拒んだものであったことを私(松岡正剛)は信じざるを得ない」。
和辻哲郎 岩波文庫
Tags : 国宝法相宗大本山薬師寺
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