当館は「鉄道王」根津嘉一郎の実家屋敷で、自然に畏敬する美の思想を学び継承するをテーマに嘉一郎の生涯を資料と庭園で紹介する。青梅街道に面し正面16間・側面3間の長屋門、旧主屋、3階建土蔵は国の有形文化財。迎賓館だった嘉一郎の号から名をつけた「青山荘」に、尾形光琳の屏風から名をとる茶室「燕子花」がある。
〒405-0032 山梨市正徳寺296
TEL:0553-21-8250
半筒形の茶碗は天正年間(1573-1592)後半に流行する。 柔らかいモグサの土を使い、真円でなく、高低がつく茶碗の口縁、少し張りのある胴。胴を載せる台、高台(コウダイ)の裏側は、粘土を貼り付けた無雑作な、シイタケの裏のような表現の椎茸高台。 鉄を含む鉱物を砕き塗り、筆で絵を描き、白いユウヤクをかけて焼く。 白い茶碗に、鮮やかな緋色(ヒイロ)の鉄絵。 温もりと振動のイマジネーション。
当館の庭園は、青山と号した茶人で実業家、初代根津嘉一郎(1860~1940)が、東京青山の谷を自邸に選び自ら作庭。約20,000平方メートルに及び、都心と思えない静けさと深い野趣を醸す。数奇屋の建物と回遊する筋沿いには石造物が配され、古の「神は訪れる」の記憶を思い出させるさりげなくも綿密な構成が成されている。
〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1
TEL:03-3400-2536
引き算の美とは?“そういう表現の傾向は、応仁の乱をはさんで日本に少しずつ広まっていた。それが枯山水の試みとか、能の省略法とか、村田珠光の侘茶の発見にも及んでいたんですね”侘び寂びアバンギャルド。日本美術の見方が一変する衝撃の日本論 第4段。
松岡正剛 春秋社
Tags : 国宝根津美術館根津記念館美術館茶室
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