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平等院

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平等院ミュージアム鳳翔館

末法の世になると伝わった年、別荘邸宅跡に創建された平等院。その翌年の1053年に阿弥陀堂(鳳凰堂)が建立された。平安貴族は誰しも浄土への迎えを願い、西方浄土から阿弥陀仏の来迎があらん時の光景の造形に励む。平等院鳳凰堂に祀られる国宝 阿弥陀如来坐像。平安時代後期、天喜元(1053)年、仏師定朝の作。技法は日本独自の寄木造り完成の技法で、表現も日本独自の和様の完成を見せる。頬がまるく張った円満な顔。伏目がちの大きな眼は拝む者を静かに見つめ、表情はかぎりない優しさに溢れる。胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢に無理がなく、どこにも硬い緊張感がない。

雲中供養菩薩

〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116

TEL:0774-21-2861

東博百選

扇面(センメン)法華経冊子
平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

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扇面法華経冊子

扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。

畿内七道

国宝 藤原道長金銅経筒 金峯神社蔵

京都国立博物館

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寛弘4(1007)年、藤原道長が金峯山に参詣し、山頂に埋納した法華経などの経巻を入れた経筒。埋経の経筒としては最古の遺品で、銅製で高さ36.4センチ。蓋はちょうどお茶筒のようにすっぽりと被り、金があつく塗られた表面にたがねで線刻された文字・銘文は縦書きで納めた趣意が500字にわたって記されている。

〒605-0931 京都市東山区茶屋町527

TEL:075-525-2473(テレホンサービス)

千夜千冊

百代の過客

百代の過客本書は日本の古典的日記を紹介する。世界中でこれほど日記にひとの内実をかけている民族はいないという著者の考え。そして「奥の細道」の芭蕉にしても目新しいことを求めてはいない。古人が求めるものをひたすらに辿り求めたい、という「風雅の直・すぐなる交わひ」があると。それがまた「本歌取り」の技法のもとになると。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

ドナルド・キーン
講談社学術文庫

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