備前焼は江戸時代、磁器に押され低迷。再び国内外で人気を高め繁栄に導いたのは、人間国宝金重陶陽であった。陶陽を師とした藤原啓は40歳で陶芸の道に入ったひと。当記念館は、文学・俳句に熱中し、人生を知ろうと思想の放浪をした人間国宝藤原啓の中にあった備前なるもの、堂々とし否定しがたい存在まで極める美、にせまる。
〒705-0033 岡山県備前市穂浪3868
TEL:0869-67-0638
豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山(ニラヤマ)の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。 高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ(干割れ)がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。
絵陶磁器の原点は古唐津である。短く立上げ口縁部に釉薬をかけず素地を見せ、露胎の口唇部、半透明の釉薬を施した胴部は、素直で控え目に萩の様な植物を描き秋の野辺を思わせる。絵唐津の代表作。当館は、佐賀の古唐津はじめ九州各地の古陶磁、県内の伝統的、前衛的現代作品、17世紀欧州への輸出が始まる古伊万里を所蔵。
〒847-0401 佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
TEL:0955-43-3681
最初は刀匠の話である。叙述の半分くらいが物語仕立てになる。しだいに正統派の刀工以外の“変わり者”に愛着を向けていく。次に陶工の話に入る。瀬戸や久尻や美濃に出向いて話を集め、しだいに陶工たちの図柄が見え、黄瀬戸や志野が出てきた背景も出てくる。
海音寺潮五郎 中公文庫
Tags : 国宝岡山県藤原啓記念館
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