105年中国で確立された靭皮(じんぴ)植物の手すき技法は、推古朝610年伝来し、慶雲・和銅期、歌人で守護官僚柿本人麻呂が当地に伝える。人麻呂の子孫益田氏が国人を務めた石州は、良質の楮で微細で強靭な和紙を生産し、北前船が着く大阪の商人は、石州半紙を帳簿に用い、火災時井戸に投げ込む。当館では伝統手すき技法を体験できる。
〒699-3225 島根県浜田市三隅町古市場589
TEL:0855-32-4170
「浮世絵の祖」菱川師宣(1618?-1694)、版画ではなく、筆で描く浮世絵。 「菱川様(ヒシカワヨウ)の吾妻俤(アズマオモカゲ)」(『虚栗』)と讃えられた、江戸オリジナルの様式美、美人の立ち姿、その一人立ち。モロノブの名作。 歩みの途中でふと振り返る、その一瞬を描く。その先には?
江戸後期から戦後の大阪の町を再現展示する当館のジオラマは秀逸である。再現される江戸時代心斎橋にあった浪花の版元を兼ねる書店・書肆の店先には、新刊本、古本、浮世絵が並び当時の商事情がよくわかる。また当館には中井竹山に詩文を学び、木村蒹葭堂とも交流した中井藍江はじめ大坂画壇の貴重な絵画も所蔵される。
〒530-0041 大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センター8F
TEL:06-6242-1170
西鶴自身あるいは友人の西吟は、『好色一代男』を「転合書」と呼んでいた。転合とは「ふざける」「おかしい」「変な」「ざれごと」といった意味であるが、文字通り「転じて合わせる」ということでもあって、西鶴はこの世之介の物語を源氏五四帖に見立てる。
井原西鶴 岩波文庫
Tags : 島根県石州和紙会館
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