当館は旧佐賀城三の丸跡地に、県政100年を記念し1983年に開館した。百武兼行、久米桂一郎、岡田三郎助らの近代洋画や、古賀忠雄の彫刻、中林梧竹、副島蒼海の書など、佐賀出身の作家の名品を豊富に展示。中でも肥前新刀鍛冶の名手とされる初代忠吉が開祖の「肥前刀」は必見。色褪せぬ鍋島の知性美を存分に伝える。
〒840-0041 佐賀市城内1-15-23
TEL:0952-24-3947
薩摩藩士の子供に生まれ、欧州で学んだ豊かな光の表現を特色とする「外光派」の旗手として、明治時代の洋画界をリードした黒田が、パリ・サロンに初めて入賞した作品。パリ南東66kmにある小村グレー・シュル・ロワンで描く。 鎧戸(ヨロイド)から射し込む陽光が、下宿先の娘マリアの顔を、柔らかに包み込み、色白の肌を照らす。黒田は画面左側に、漢字で筆を入れる。 マリアへの想いも語られる。
当城は佐賀藩鍋島氏の居城。現在は佐賀城本丸御殿の一部を忠実に復元した佐賀城本丸歴史館が佐賀城跡に建つ。45mも続く畳敷きの長い廊下や320畳の大広間が、本丸御殿の威厳・格式を伝える。伝統美の藩窯鍋島焼を生み出すこころとともに、幕末史を語る長崎海軍伝習所図が外来文明を探求する鍋島のエネルギーを伝える。
〒840-0041 佐賀市城内2丁目18-1
TEL:0952-41-7550
佐賀・鍋島藩で士道を示した本書は、赤穂浪士事件の後、木の葉隠れの草庵での講話をもとにまとめられた。非常の武士道ではない平常の奉公道が語られる。忠節のフリをせずに、「忍ぶ恋」で長き高き心を養う。そして有心の「思ひ死」が、武士道というは死ぬ事と見付けたりの意。決して殉死の哲学や忠節の精神を説いてはいない。
山本常朝 ニュートンプレス
Tags : 佐賀県佐賀県立美術館美術館読書
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment