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多良海道

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塩田津町並 西岡家住宅

有明海沿岸に沿う多良海道は、長崎へ続く道。その起点が有明海から塩田川を上った佐賀県嬉野市の塩田宿。城下町とは違い自由闊達な商人の町で、歴史を伝える白壁作りの町家や蔵を多く残す。山沿いには、迫害をのがれた隠れキリシタンの史跡が群をなす里がある。文明が行き交い、そして光と影が織りなす長崎街道だ。

塩田津町並 西岡家住宅

佐賀県嬉野市塩田町

TEL:0954-66-9130 (嬉野市塩田庁舎 図書館・歴史民俗資料館)

東博百選

黒田清輝 「読書」
明治24(1891)年 東京国立博物館蔵

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読書 黒田清輝

薩摩藩士の子供に生まれ、欧州で学んだ豊かな光の表現を特色とする「外光派」の旗手として、明治時代の洋画界をリードした黒田が、パリ・サロンに初めて入賞した作品。パリ南東66kmにある小村グレー・シュル・ロワンで描く。 鎧戸(ヨロイド)から射し込む陽光が、下宿先の娘マリアの顔を、柔らかに包み込み、色白の肌を照らす。黒田は画面左側に、漢字で筆を入れる。 マリアへの想いも語られる。

畿内七道

天正遣欧少年使節副使・中浦ジュリアンのローマへの手紙

日本二十六聖人記念館

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1582年ローマに派遣された少年使節の中浦ジュリアン神父が1621年、ローマの古い知人に宛てた手紙。「信仰のために起こり得る全ての迫害に一身を投じる人々と共に」と書かれる。帰国前の1587年 、秀吉の宣教師退去令、1614年、家康のキリシタン教禁止令。1633年、地下活動を22年続けた中浦神父、長崎に殉教。

〒850-0051 長崎市西坂町7-8

TEL:095-822-6000

千夜千冊

江戸の身体を開く

江戸の身体を開く近世桃山期に世界地図に出会う日本では、江戸期蘭学を通じ、1788年に司馬江漢が地球儀を自作し、1744年に杉田玄白らが「解体新書」を刊行。観念的にものごとを見る歴史的日本文化に、解剖学のような合理的に見る西洋文化が加わる。解剖に使う西洋ハサミやメスを通じて西洋を理解する江戸社会を、本書は紹介する。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

タイモン・スクリーチ
作品社

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