吉野ヶ里歴史公園
復元建築
「弥生時代最大の遺跡」—この遺跡は、紀元前3年から700年続いた集落。 弥生時代の「クニ」の中心を見ることができる。有柄銅剣やガラス製管玉等の出土品は、非常に高い学術的価値を誇る。当公園は、約117Haに及ぶ、2000年前弥生時代の環濠集落の遺跡公園。環濠集落、古代の原、古代の森の3つゾーンで構成。環濠集落ゾーンには、巨大な祭殿の建物が復元される北内郭、支配者層の住居などが復元される南内郭があり、その西側に倉庫や市を管理する建物が復元展示される。古代の原のゾーンには、夏は古代米の水田、春は麦畑が広がる景観を再現。当時の吉野ヶ里のクニは、中国との外交通商を重ね、中国王朝の祭祀や迎賓儀礼、城郭構造や暦などを受け入れた。復元された建築はその格式を示す。
〒842-0035 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
TEL:0952-55-9333
東博百選
鼉龍(ダリュウ)鏡 団伊能氏寄贈
古墳時代 4世紀 東京国立博物館蔵
乳(ニュウ)は鏡の裏面(背面)のトッキ。トッキをに尾があるものは、獣の形が変形したもの。ニュウをめぐりトグロを巻く龍の長くのびた胴の上に、神像と口に棒状のものをくわえた小獣の形をレイアウト。内円に神像と神獣、外円に飛び回る鳥、走り回る獣が、デザインされる中国の神獣鏡。 その中国の鏡を模倣して作られた鏡(倣製鏡、ホウセイキョウ)。ダリュウは、ワニをモチーフにする。内円は、神像ととぐろを巻く龍が頭を共有し、外円は、僧侶の使うホッス(払子)のように変形する。 ホウセイキョウとして、デザインは精密、鋳上(イアガ)りは上々。 —2世紀末頃北部九州の銅矛(ホコ)、畿内・東海地方の銅鐸が姿を消し、群像を描いた画文帯をめぐらせ、 図像を浮彫し、細い線を使い細密な表現が特徴の画文帯神獣鏡が現れた。