江戸時代、酒田は、本間家などの豪商が三十六人衆という自治組織で運営された。そして西の堺・東の酒田と称される。当美術館は、数多く所蔵される近世の古美術、また柱には檜の四方柾など京風の精緻な造りの別荘「清遠閣」や、鳥海山を借景にする回遊式庭園「鶴舞園」を有する。さらに北前船で繁栄した湊町酒田の歴史も紹介する。
〒998-0024 山形県酒田市御成町7-7
TEL:0234-24-4311
11代将軍の徳川家斉(イエナリ 1773-1841)が、江戸幕府を開く家康公の二百回忌に、東照宮に奉納した糸巻の太刀。鞘(サヤ)の上部を、柄(ツカ)もまく糸で巻く、格調高い太刀の外装、拵(コシラエ)。 漆を塗り、金、銀、錫を一面に蒔き、梨の表面のように研ぎ、また家紋の葵を研ぎ出す。金具は、先端が小さい輪状の刃のハガネ、魚々子(ナナコ)ハガネで、金属面に小さな円文を連続した一面に打ち出した地面に、家紋の葵をまた散らす。
東洋古美術を中心に年間6回の様々な企画展を開催する美術館。浮世絵版画や西洋近代美術、古地図も収蔵する。敷地内には、日本庭園・茶室と音楽ホールと創作教室を併設し、市の文化活動の拠点となっている。青磁 鳳凰耳花生, 霊泉を飲み青桐に止まるという瑞鳥が首につく。わずかに鉄分のある灰白色の磁胎に、粉青色の釉薬が厚くかかる南宋期の作品。かつて徳川将軍家、東福門院、後西天皇に伝わったことが知られる。
〒594-1156 大阪府和泉市内田町3丁目6番12号
TEL:0725-54-0001
平安時代、関白頼忠の子の藤原公任が娘の結婚の引出物として編集したアンソロジー。漢詩は適宜、朗詠しやすいような詩句だけ抽出し、白楽天や菅原道真が多く選ばれ、和歌では紀貫之など紫式部好みが選ばれる。和漢を並列し、王朝感覚をわかりやすく伝える。
川口久雄 訳 講談社学術文庫
Tags : 山形県本間美術館美術館
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