胎蔵寺の山道の自然石の乱積みの石段を登りきると、姿を現す熊野磨崖仏。平安時代末期の作と伝わり、左方の巨岩壁に8mの不動明王と6mの大日如来が刻まれ、その表情は深く穏やか。ここは約10年に一度の六郷満山伝統行事である峯入りの荒行の出発点。神仏習合のはじまりの宇佐神宮から、平安期山岳修行が広がる歴史を伝える。
〒879-0853 大分県豊後高田市田染平野
TEL:0978-22-3100(豊後高田市商工観光課)
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
石清水八幡宮は、伊勢神宮につづく国家第2の宗廟で、三座の神を八幡大神と称する。そして八幡大神の神の使いは、鳩。現在の本殿は、寛永11(1635)年徳川三代将軍家光の造営による桧皮葺き。前後二棟からなる「八幡造り」様式。丹漆塗り、随所に極彩色の彫刻が刻まれる。桃山を経て近世建築の粋をあつめる壮麗な社殿。
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
TEL:075-981-3001
“日本では神があらわれることを、来臨とかおとづれと言います。いい言葉です。「おとづれ」はもともと「音連れ」と綴りますから、そこにさわさわっといった音だけがしたというようなニュアンスです。”日本の面影の源流を解く、松岡正剛の衝撃の日本論の第3弾。
松岡正剛 春秋社
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