法会後に奉納の延年の舞。当寺で古来より伝承され、京の貴族文化と地元の庶民文化が融け合った歴史を今に伝える。重要無形民俗文化財に指定され,現在も1月20日、5月5日、11月3日等行事の際に奉納される。当寺浄土庭園では、四季折々に新緑、桜、あやめ、萩、紅葉、雪と顔を変えるその景観に平安浄土文化の風が吹く。
〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町大字大沢58
TEL:0191-46-2331
世界遺産法隆寺は、大和平野を見渡す斑鳩の宮(イカルガノミヤ)に接して、聖徳太子によって607年頃に創建。その後火災にあい、復興されたのが世界最古の木造建築群として知られる現在の西院伽藍。また斑鳩宮跡に、奈良時代に聖徳太子の菩提を祀る夢殿が建立され、夢殿を中心とした建築群が現在の東院伽藍。 西院と東院の伽藍をつなぐ参道に続く土塀。中国・万里の長城にも使われた工法で作られた。板ではさんで間(マ)を作り、土を入れ押し固め、繰り返し何層も積み上げる、ミルフィーユのように。 技と手間のが、時空を超える造形を作り、世界遺産となる。
多賀城廃寺跡隣接の東北を代表する歴史博物館。所蔵の当復元模造は、芭蕉が蛍火の昼は消えつつ柱かなと詠んだ金色堂の柱。白く光る夜光貝の細工(螺鈿)、長押にいたるまで、透かし彫りの金具・漆の蒔絵など、有機的に一体になった平安時代後期の工芸技術を紹介。平泉と中尊寺の中国・風水思想と浄土思想の重なりも伝える。
〒985-0862 宮城県多賀市高崎1-22-1
TEL:022-368-0101
本書は、仏は若々しい青年の姿で描かれることが多いのに、なぜ日本の神々の多くは翁の姿をとっているのかというテーマをめぐる。祭りの庭に招かれる神、来訪神は神のもどきとしての老体や翁に身をやつし、共同体の繁栄と再生を約束するメシアの役割をもっていた。翁はメシアであることを暗示する姿だったのだと推論する。
山折哲雄 講談社学術文庫
Tags : 岩手県毛越寺萩
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