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奈良〜平安時代 8〜9世紀 奈良国立博物館蔵

十一面観音立像
奈良〜平安時代 8〜9世紀 奈良国立博物館蔵

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少年のような可憐な表情をもつ十一面観音像。 半身をまく細長い条帛(ジョウハク)の腹部に、華麗な彩色と、截金(キリカネ)が少し見える。キリカネは、金箔などを焼き合わせ細く直線状に切り、筆で貼る文様の伝統的な表現技法。 春日大社の信仰とかさなり合う仏像。像内のヒビ割れを防ぐ、内刳(ウチグリ)部分の墨書の銘と納入の『金剛般若波羅蜜経』の来歴などを記載する奥書(オクガキ)から、承久3(1222)年仏師善円(ゼンエン)が制作とわかる。米国・アジアソサエティー所蔵の地蔵菩薩像ともに、春日神の根本の仏、本地仏(ホンジブツ)として制作された。

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