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ふなばし三番瀬海浜公園

古代から日本の浅瀬は、生きる力を与えてくれる。船橋三番瀬はこの公園の南端にある豊饒の海で、東京湾の奥、1800haの広さがある。浅瀬は、スズキ・カレイ・アサリ・ノリなどが豊富な漁場。江戸時代、幕府に魚介類を献上する御菜浦（おさいうら）として繁栄。ユリカモメなど多くの野鳥も、豊かな食べ物を求めてここに集まる。そして天気の良い2月と10月に、ここから富士山山頂と太陽が重なる大気光学現象（ダイヤモンド富士）が眺められる。

ダイヤモンド富士

〒273-0016　千葉県船橋市潮見町40

TEL：047-435-0828

東博百選

鷹見泉石（タカミセンセキ）像
江戸時代　天保８（1837）年　東京国立博物館蔵

鷹見泉石像　渡辺崋山筆

愛知・田原藩の江戸家老、渡辺崋山（カザン 1793～1841）は、また西洋画法を取り入れた画法を確立した画家。顔は微妙な陰影で写実に、着衣はおおらかに、蘭学の先輩、千葉・古河藩の家老、鷹見泉石（1785-1858）を描く。写実と、おおらかさが渾然ととけ合う傑作。崋山はその後、幕府の海防批判の疑いで失脚し、この絵を描いた４年後切腹。

畿内七道

千葉県立美術館

明治期日本の農村を旅し、フランスに留学し、人材育成に貢献した浅井忠。浅井門下の石井柏亭に師事し、浅井のパリ留学中に生まれた日本水彩画の第一人者不破章。「私は透明に描くことによって油絵にない美しさを得られるものと思っている」と語り、風景を下の線や色面が透けて見える水彩画法で、そこに住む人々の目線で描く。

二女　不破章