1856年日米和親条約締結でハリス総領事が着任し、玉泉寺に日本初米国総領事館を開設。玉泉寺前の柿崎海岸の小道はハリスがよく散歩した。ハリスは貿易商であり、プロの外交官ではなく、国交を開いても朝廷と幕府の行政主権の問題が絡み合い、意図する交渉成果が得られず、日々疲れるハリスを癒したのがこの小道の景観といわれる。
〒415-0013 静岡県下田市柿崎38
TEL:0558-22-1531 (下田市観光協会)
1625年に徳川将軍家が建立した上野・寛永寺は、本尊として、病気を治し、衣食住を満たす秘仏、薬師瑠璃光如来像を祀り江戸城と江戸の街を守護する。 江戸幕府15代将軍、徳川慶喜(1837-1913)は、慶応3年(1867)に大政奉還し、鳥羽伏見の戦い後、徳川宗家の家督を譲り、翌年の早春、寛永寺書院「葵の間」に蟄居する。そして慶喜はこの葵の間で、江戸城と江戸の街を戦火から守る。
田沼意次の重商・合理主義→天明の大飢饉→松平定信の寛政の改革、ロシア使節の根室来訪、イギリス軍艦の長崎侵入、アヘン戦争。江戸後期内外に災難、脅威が渦巻く中、上皇を含め在位60年超の光格天皇が、後水尾天皇以来の王権の復活を果たす。孫の孝明天皇が王制復古を準備し、明治天皇が実現。その系譜を本書は語る。
藤田覚 講談社学術文庫
Tags : ハリスの小径幕末の天皇玉泉寺静岡県
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