当寺は国宝鳥獣人物戯画、善財童子像など貴重な美術工芸品を所有し、栄西が中国から持ち帰った茶種が植わる日本最古と伝わる茶園も残る。当寺は 宝亀5(774)年光仁天皇勅願により開創し、開基は承久の変の後、敗軍の家族の救済に尽力した明恵上人。石水院は明恵上人の住居跡と伝わり、こけら葺の佇まいは鎌倉初期の寝殿造りを偲ぶ。
〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
TEL:075-861-4204
鎌倉時代初期の歌人藤原定家(1162-1241)の日記、『明月記』は、治承4年(1180)から嘉禎元年(1235)までの56年間に渡り、詳しく記録されている。本品は天福元年(1233)6月の記。その時定家は72歳で,正二位権中納言。1日条より29日条までの記事を収められ,定家の晩年の筆の特徴が顕著。
高山寺の中興開山として知られる明恵上人が、自ら見た夢を記録したもの。明恵は19歳の頃より約50年にわたって見た夢を記録しつづけた。記される夢の内容は多岐にわたるが、そこには彼のその時々の思考や行動が反映されている。本夢記は七紙より構成され、建永二年・承元三年・建暦元年、および年紀不明の部分を収める。
〒630-8213 奈良市登大路町50番地
TEL:050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
関白藤原忠通の子供で、比叡山で天台座主となり、摂関社会と仏教社会の両方の頂点に立った慈円。後鳥羽院と鎌倉幕府が対立する中、日本の歴史を綴る。怨霊の歴史も入れ、中国的な「歴史」だけでなく、日本的な「風儀」、ならわしを通して、そうなる道理や筋を記す。歴史は相対的に生起し消滅する変化がおこるものとする。?
慈円 岩波文庫
Tags : 国宝鎌倉高山寺
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