8世紀日本書紀に、宇治川の伝統漁法鵜飼が登場。9世紀最澄が遣唐使船で茶を持ち帰る。茶の効用を知る嵯峨天皇は、深く仏教に帰依し殺生を避ける。末法思想が広がる11世紀半、宇治に平等院鳳凰堂が建立。次第に宇治川の猟師は、漁業から茶畑へ。浄土思想と茶の歴史。鳳凰堂に相対の当庵では、気軽にお点前を楽しめる。
〒611-0021 京都府宇治市宇治塔川2
TEL:0774-23-3334 (宇治市観光センター)
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
平安時代後期、天喜元(1053)年、仏師定朝の作。技法は日本独自の寄木造り完成の技法で、表現も日本独自の和様の完成を見せる。頬がまるく張った円満な顔。伏目がちの大きな眼は拝む者を静かに見つめ、表情はかぎりない優しさに溢れる。胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢に無理がなく、どこにも硬い緊張感がない。
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
TEL:0774-21-2861
“仏教を広めるためには、神の助けを必要としたのではないだろうか。日本の神を経糸に、仏教を横糸にして織り上げたのが、いわゆる本地垂迹説。日本の自然が私に、そういうことを物語る。”吉野から美濃にひそむ邑沌が滲み出し、存分の気分になる本である。
白洲正子 講談社文芸文庫
Tags : 京都府対鳳庵市営茶室茶室
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