当寺は徳川幕府が伽藍を整備し、寛永の皇居建て替え時、紫宸殿などが移築された。国宝金堂は近世の宮廷建築を伝える。霊宝館では1100年の皇室・公家、武家の信仰の歴史を伝える文化財なども展示する。11世紀中国・北宋の三面六臂の国宝孔雀明王像は、清新で知的。孔雀の羽根をはじめ写実的で、図像性を抜け出ている。
〒616-8092 京都市右京区御室大内33
TEL:075-461-1155
鎌倉時代初期の歌人藤原定家(1162-1241)の日記、『明月記』は、治承4年(1180)から嘉禎元年(1235)までの56年間に渡り、詳しく記録されている。本品は天福元年(1233)6月の記。その時定家は72歳で,正二位権中納言。1日条より29日条までの記事を収められ,定家の晩年の筆の特徴が顕著。
当御所は寛永4(1627)年、八条宮智仁親王の甥、後水尾上皇の為、退位後に内裏から退去する御所として造営された。その庭園は綺麗さびの小堀遠州による作庭である。回遊式庭園の二つの池の間には藤棚の美しい八ツ橋がかかる。まさに近世・慶長の美の結実がそこにある。常に石組みなどの締めを置く、華麗なる美の展覧。
〒602-8611 京都市上京区京都御苑3
TEL:075-211-1211(代)(宮内庁京都事務所)
限りない願望と限りある無常が交差する鎌倉末から南北朝期、卜部氏の流れの神職の家に生まれ、仏教修行し、和歌に精進した兼好。「人のけしきも夜のほかげぞ、よきはよく」、「にほひもものの音も、ただ夜ぞひときわめでたき」、「まどひの上に酔へり、酔の中に夢をなす」。所在なくつれづれに、願望と無常の境を説明する。
吉田兼好 岩波文庫
Tags : 仁和寺国宝皇居霊宝館
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