龍野城山麓の平山城は、江戸時代の藩主脇坂安政が再建したもの。本丸御殿が復元される。脇坂家、もとは近江国浅井の出身。長浜で浅井家、羽柴秀吉に仕える。近代城郭が城下町の縄張りとともに発展することを熟知する家柄。播磨の小京都と呼ばれ、龍野公園内の脇坂家上屋敷にある茶室聚遠亭の風雅さは、また脇坂家の歴史を示す。
〒679-4179 兵庫県たつの市龍野町上霞城
TEL:0791-64-3156 (たつの市観光振興課)
醍醐天皇(885-930)の命により編纂された古今和歌集。巻物の一部を切り、掛軸などに仕立て直すのが、断簡、切。その古今和歌集の最古の写本で、平安時代から名筆、古筆切(コヒツギレ)の代表作品。 洗練された美しいかな文字のつながり続くさま、連綿が見事で、切れ味の鋭い筆の線を駆使して、明るく流動する美を造形。この、しとかでうるわしい、優麗典雅(ユウレイテンガ)な書風は、平安貴族が、書道の手本とする。 もとは20巻を揃え6人の合作、寄合書(ヨリアイガキ)と考えられる「高野切」の名は、豊臣秀吉が高野山の僧、木食応其(モクジキオウゴ 1536-1608)に、その断簡を与えたことに因んでいる。
大阪城は戦国時代の石山本願寺を前身とし、豊臣秀吉による築城、大坂の陣による落城、徳川幕府による再築と、日本の歴史とつねに深いかかわりを持ちながら現在に至っている。現在の天守閣は、豊臣時代・徳川時代に続く3代目で、昭和6年(1931)市民の寄付金によって復興された。館内は、歴史博物館で秀吉ゆかリの品々、戦国時代、大阪城にまつわる資料、秀吉の作った組み立て式黄金の茶室の原寸大復元模型等を展示している。
〒540-0002 大阪市中央区大阪城1-1
TEL:06-6941-3044
田沼意次の重商・合理主義→天明の大飢饉→松平定信の寛政の改革、ロシア使節の根室来訪、イギリス軍艦の長崎侵入、アヘン戦争。江戸後期内外に災難、脅威が渦巻く中、上皇を含め在位60年超の光格天皇が、後水尾天皇以来の王権の復活を果たす。孫の孝明天皇が王制復古を準備し、明治天皇が実現。その系譜を本書は語る。
藤田覚 講談社学術文庫
Tags : 兵庫県城山茶室龍野城
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