柳田國男の実弟松岡映丘は、東京美術学校日本画科で学び、卓越した画力で古典絵画「やまと絵」の再興と近代化に情熱を注ぐ。当品は、望む官位を得られなかった徳大寺氏が人の薦めにより厳島に詣で、それを聞いた清盛は大いに喜び彼に官位を授けた「徳大寺厳島詣」平家物語巻第二を題材にする。
〒670-0012 兵庫県姫路市本町68-25
TEL:079-222-2288
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
近世は現世・浮世。しかし王朝文化は、近世勃興する町衆によって甦る。宮廷の絵師土佐派の系譜継ぐ光吉は、桃山期のスケールの大きさと装飾性をもち、堺で支持され中世の美を復刻。久保惣の見識示す本作品は、選ばれた源氏物語の場面が絵と詞それぞれ81枚が揃う折り本、冊子。手軽に平安王朝のオモカゲを味わえる作り。
〒594-1156 大阪府和泉市内田町3丁目6番12号
TEL:0725-54-0001
平安時代、関白頼忠の子の藤原公任が娘の結婚の引出物として編集したアンソロジー。漢詩は適宜、朗詠しやすいような詩句だけ抽出し、白楽天や菅原道真が多く選ばれ、和歌では紀貫之など紫式部好みが選ばれる。和漢を並列し、王朝感覚をわかりやすく伝える。
川口久雄 訳 講談社学術文庫
Tags : 兵庫県姫路市立美術館美術館
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