兵庫県立歴史博物館
兵庫県立歴史博物館
安土城、大阪城の偉大なる城の歴史は、西国の拠点の姫路城に受け継がれる。隣接する当館では、城と一体に整備された城下町の文化的価値を展示紹介する。近世城郭の価値は、天守を象徴として、一方では縄張りによる城下区画の機能性と、姫山原生林保全のような歴史的な畏敬の念を組み合わせた景観形成を基盤とするところ。
日本の近世の城は、戦争を防ぐためのものだった。
〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
TEL:079-288-9011
東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。