福井県立美術館
福井県立美術館
当館は、近代日本画を開く狩野芳崖作品を所蔵し、郷土の歴史と風土にゆかりのある作品を収集展示。明治期大野に生まれ、東京美術学校で鋳金を学び、ニューヨークで美術貿易商を営んだ岡島辰五郎。金工作家として深い知識と経験に裏打ちされた審美眼で、金銅仏、刀装具、喫煙具、貨幣等で構成される岡島コレクションは必見。
〒910-0017 福井市文京3-16-1
TEL:0776-25-0452
東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。