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飯田市美術博物館

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飯田市美術博物館

菊慈童は、当館所有の菱田春草コレクション。中国古代、罪を得て辺境の深山に流された少年が、菊の霊力で不老不死を得て、長きにわたり子供の姿をとどめた話が画題。春草は、日本美術の伝統と対峙し、輪郭線を用いず(没線)、色面や色の広がりによって絵を構成(主彩)する技法で、日本画の画面に空間性と光の効果とを取り入れ、また山の深遠さや仙境的な気配を表現した。

菱田春草 菊慈童

〒395-0034 長野県飯田市追手町2-655-7

TEL:0265-22-8118

東博百選

山野行楽図(サンヤコウラクズ)屏風 与謝蕪村(ヨサブソン)筆
江戸時代 18世紀 東京国立博物館蔵

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山野行楽図屏風 与謝蕪村筆

名高い俳人、与謝蕪村(1716-83)。日本南画—プロの絵師ではない人が描く、文人画を、中国の明、清時代の絵画を学び、独学で描く。 そして池大雅(イケノタイガ 1723-1776)とともに日本南画を大成。 世俗を離れ、気高い生き様をテーマを、日常的な所作や様子で描く。心にさっと、風が吹く。—高踏的を日常的に。

畿内七道

天竜川下り

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天竜川下り

天竜川下りは、諏訪湖から伊那谷を通り太平洋に注ぐ暴れ天竜川を鮮やかな櫓(ろ)さばきで下る。両岸に聳(そび)え立つ岸壁や奇岩により、山水画を彷彿させる奇勝の天竜峡を下る。船上からは、川に棲む龍が昇天した際突然できた龍の化身と伝わる龍角峯など、十の奇岩の天竜峡十勝が望める。渓谷の狭くて高い空、仙境的な気配を実感する。

天竜峡十勝

長野県飯田市松尾新井

TEL:0265-24-3345 (天竜舟下り株式会社)

千夜千冊

本朝画人傳

本朝画人傳全5巻に計47人の画人が登場。1人あたり40~70頁ずつほどの丹念な案内を、刹那の文章写真のように走ることになる。尾形光琳(1658生)。雁金屋は染め縫いが商いだから、きっと光琳はああいう絵になり、茶事を存分に嗜んでああいう省略が得意になった。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

村松梢風
中央公論社

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