白釉が掛けられながら、内外とも下半分は黒褐色。雪を頂いた富士山の姿を思い起こさせる日本の見立て美。本阿弥光悦が嫁ぐ娘に与えたと伝わる国宝「白楽茶碗 銘 不二山」をはじめ幽玄美の世界に誘う茶道具や古書画、西洋近現代絵画など約1400点を収蔵する諏訪湖を望む美術館。目の前に広がる諏訪湖では、「御神渡り」(全面凍結した湖面がせり上がる自然現象)をはじめ、四季折々の雄大な景観を楽しむことができる。
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り2-1-1
TEL:0266-57-3311
豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山(ニラヤマ)の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。 高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ(干割れ)がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。
諏訪大社は日本最古の神社の一つで、上社に男神、下社に女神を祀り、古来より武人の崇敬を集める。平安時代頃から7年に1度、御柱祭が社殿建替えと共に行われる。御柱は、東日本広域に信仰されるミシャグジ(御左口、赤口)の神霊が依り憑く対象だともいわれる。蛇の姿をもつ神と考えられ、諏訪では湖の龍神と習合したと言われる。
〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
TEL:0266-52-1919
引き算の美とは?“そういう表現の傾向は、応仁の乱をはさんで日本に少しずつ広まっていた。それが枯山水の試みとか、能の省略法とか、村田珠光の侘茶の発見にも及んでいたんですね”侘び寂びアバンギャルド。日本美術の見方が一変する衝撃の日本論 第4段。
松岡正剛 春秋社
Tags : サンリツ服部美術館国宝美術館長野県
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