中山道34番目の宿場町。木曽路十一宿で最も標高が高く、最大の難所の鳥居峠を控え、曲げ物、櫛、漆器の木工業が盛ん。道沿に張り出した軒先の造りが特徴で「奈良井千軒」と謳われた京へ入る西の入口。旅籠の軒灯、街並みの千本格子には時代を超えた風格が、橋脚を持たない樹齢300年木曽檜の太鼓橋には叙情が滲む。
〒399-6303 長野県塩尻市奈良井
TEL:0264-34-3160(奈良井宿観光案内所) 0264-34-3048(奈良井観光協会)
1853年、ペリーの黒船来航。 広重が死の直前まで制作した代表作。近景、遠景の何気ない江戸の風景を、 フカン、チョウカンの視点を駆使して斬新な構図。多版刷りの技術も工夫を重ねて風景浮世絵としての完成度は随一。 広重は来たる時代を感じ、日本の情愛ある美しさを保全した。
中山道中津川宿は、江戸幕府直轄の地であり、江戸と京都の中間地点。その重要な宿場で書き残した情報集が風説留。当資料から皇女和宮降嫁の行列の様子や「坂本龍馬」の薩長盟約前後の極秘行動を、ペリー来航、火山噴火や地震災害、幕府と長州の争いなど、混乱する幕末の状況下で、中津川宿の商人達が把握していたことを示す。
〒508-0041 岐阜県中津川市本町2-2-21 NTT西日本中津川ビル
TEL:0573-66-6888
本書は、幕末維新の日本に滞在した外国人の感想記のみを素材にして、失われた日本の面影を案内する。「日本は貧乏であっても貧困ではなかった」、「この進歩は、ほんとうにおまえのための文明なのか」、「日本はこれまで実に幸運に恵まれていたが、今後はどれほど多くの災難に出会うかと思えば、恐ろしさに耐えない」など。
渡辺京二 葦書房
Tags : 奈良井宿の町並長野県
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