大原美術館
大原美術館
当館には、バルビゾン派、印象派から現代にいたる西洋美術の代表と、明治時代以降の日本近代美術史を語るのに見逃すことのできない傑作が揃う。 童女舞姿—岸田劉生 (1891−1929)。岸田の長女9歳の肖像。東京銀座に生まれ、白馬洋画研究会に入り、黒田清輝に師事した岸田は、雑誌「白樺」の同人柳宗悦や武者小路実篤と知りあい、またドイツ画家デューラーなどの影響を受け、厳格で写実的な画風へと変化する。若き晩年、岸田は東洋古美術の収集や歌舞伎に熱中。童女の立ち姿に「浮世絵風の味」が窺える。

〒710-8575 岡山県倉敷市中央1-1-15
TEL:086-422-0005







本書はマンガ史研究者の著者が、風刺画家ビゴーの作品紹介を通じ、明治日本の社会・風俗・習慣を点描する。リアルで滑稽で、おもしろく辛辣で、事実に暗示が入り、洒落て本当がある。江戸期北斎たちの浮世絵が、明治ビコーたちの風刺画にかさなる。江戸期の花鳥風月が、アールヌーヴォーのルネ・ラリックにかさなるごとく。



