名主屋敷跡に建つ当館の外観は、入母屋・銅板葺きの屋根に石垣で、中世風イメージを表す。所蔵の中心は江戸期末を生きた最後の文人画家富岡鉄斎。鉄斎は万巻の書を読み、万里の道を往き旅して、武陵桃源図を残す。粗して高貴な風狂の美である。現代では児島虎次郎の洋画、人間国宝金重陶陽の備前焼も所蔵する。
〒718-0017 岡山県新見市西方361番地
TEL:0867-72-7851
名高い俳人、与謝蕪村(1716-83)。日本南画—プロの絵師ではない人が描く、文人画を、中国の明、清時代の絵画を学び、独学で描く。 そして池大雅(イケノタイガ 1723-1776)とともに日本南画を大成。 世俗を離れ、気高い生き様をテーマを、日常的な所作や様子で描く。心にさっと、風が吹く。—高踏的を日常的に。
江戸期智仁親王が建てた八条宮家別荘で、造営時の庭園と建築が残る。桂川の水を引く池を中心に、茶屋、築山等を配す回遊式庭園。書院は書院造を基調に数寄屋風を採り入れ、その美は軽ろみ。秀吉の猶子後の実子誕生で、皇籍復帰しても皇位継承出来ず、親王の八条宮家が創られた。その軽ろみ、柔軟さと一途さを持つ竹のごとく。
〒615-8014 京都府京都市西京区桂御園
TEL:075-211-1211(代)(宮内庁京都事務所)
蕪村は耳を傾けるのではなく、注ぐ。また多様極上の目の人である。大きい目から小さい目への移動がある。ウツリの手法。プロセスはすっぱり省く。寛保3(1743)年51忌に芭蕉研究に入り、蕪村のテキストは芭蕉となる。また俳号「蕪なる村」とは陶淵明である。
与謝蕪村 おうふう
Tags : 国宝岡山県新見美術館美術館
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