干満の差で引き入れた海水を砂の表面にしみ出させる入浜式塩田で、一代で塩田王となった野崎武左衛門。当施設は、武左衛門が天保4(1833)年頃から建築した主屋、表書院、長屋門、御成門などから構成される大庄屋屋敷。敷地面積3000坪に3つの茶室、枯山水の庭園があり、植えられた木々が四季の移ろいを楽しませる。建物や庭が創建のまま保存されており、貴重な文化財。
〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野1-11-19
TEL:086-472-2001
茶人、城や庭の造形家、小堀遠州(エンシュウ 1579-1647)が愛した書。茶道具の目録「遠州蔵帳(エンシュウクラチョウ)」に収められ大阪・鴻池家伝来した。 禅の大師が、修行僧を一人前の禅僧と認め、与える墨跡、書が字号。 京都・大徳寺を開く大燈国師(ダイトウコクシ)の法を受け継いだのが、徹翁義亨(1295-1369)が、門弟の宗賛維那(ソウサンユイナ)のために。「虎林」を大書した。—仮の方便を使わず、極みを目指す。
延養亭から望む築山の操山に登る月の位置と時を測り、建物前水の流れの曲水風景をかさね、どこにでもある田園風景を計算し視線の先に置く。日本では古代より自然に畏敬の念を抱き、武士の美は自然のいのちを取り込んで生きる力とした。岡山城を望む当園は日本庭園のテーマパークで、また城を守る河川出塁。計算し尽くす。
〒703-8257 岡山市北区後楽園1-5
TEL:086-272-1148
「眼に見える言葉が書ならば、手に抱ける言葉が茶碗なのである」。本書は、伝説の陶器鑑賞家、美の世界の批評家の著者代表的評論「眼の引越し」の他、独特の芸術論、陶芸・絵画論に加え草稿「利休伝ノート」を収録。著者の口癖、「日本の文化を生きている」とは、日々使い、そばに置くモノこそ、自分自身だと意識すること。
青山二郎 講談社文芸文庫
Tags : 岡山県茶室野崎家塩業歴史館
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