春日大社は、768年に平城京の守護神として創建。平安期、皇室や貴族が奉納した宝物が多く伝わり、当国宝殿は平安時代の正倉院と称される。極細密、色鮮やかな描写で神により起こる出来事や夢の場面を描いた「春日権現験記絵」、平安期の儀式用で身が鋒両刃の直刀柄に入る茎(なかご)部分が大きく反った珍しい黒漆平文飾剣(国宝)等を所蔵する。
〒630-8212 奈良市春日野町160
TEL:0742-22-7788
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
河内国一宮の当社は、生駒山の峠を越えて真直ぐに奈良に通じる街道沿い、東大阪市の神津嶽麓に位置する元春日社だ。四棟並んだ朱の本殿は、西を向く枚岡造。祭神は天岩戸で鏡を差し出した天兒屋根命。春日権現であり摂関藤原家の祖先神。710年平城京遷都の際に造営の春日大社には、当社から藤原氏の祖先神を遷し祀った。
〒579-8034 大阪府東大阪市出雲井町7-16
TEL:072-981-4177
本書が語る巨像とは、藤原不比等のこと。大化の改新の中臣鎌足の次男で、天武・持統期に大宝律令と日本書紀編集の国家事業を担う。その意味は、都城・律令・正史の国家モニュメントで天皇制を確立することであった。著者は、中国風の「革命の哲学」ではない、「非革命の哲学」により、戦闘なき国譲りが創作されたと語る。
上山春平 岩波書店
Tags : 国宝春日大社正倉院
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