奈良・平安時代、官庁や大寺には重要物品保管所の「正倉」があった。またその正倉の棟が集まる地区を、正倉院と呼ばれた。東大寺の正倉院は聖武天皇と光明皇后の奉献品を保存。それらの宝物は、皇室管轄下、東大寺で1000年以上にわたって管理される。 現在、正倉院は宝物の重要性を考慮して、宮内庁が直接管理する。 正倉院展は奈良国立博物館で年1回開催され、数十点の宝物が展示される。
〒630-8211 奈良県奈良市雑司町129
TEL:0742-26-2811(宮内庁正倉院事務所)
7~8世紀ごろ流行した音楽劇の仮面。造型的にも素晴らしい日本最古の仮面。 ギガクは飛鳥時代に大陸から伝えられ、奈良の大仏開眼(完成)の際にも披露。 鎌倉時代以降、実態ははっきりと知れない。酔胡王とは、酔うペルシャの王。 —面は現在正倉院の百数十面をはじめ合計230余が各社寺に残るが、ほとんどが8世紀の遺品。東博の面は、その半数以上が8世紀に遡り、造型的にも秀れ、日本最古の仮面としての価値は極めて高い。
「羅紫御翳」は「赤紫綾御蓋」と同じく貴人に差掛けるもので、古墳時代の埴輪や高松塚古墳の壁画にあるサシバ(扇)とキヌガサ(日傘)。羅は、経糸を絡み合わせ間に緯糸を通す薄く透き通った織物の一種。紗や絽より経糸の数が多く、織り目が網のようになる技法。応仁の乱で継承が途絶え、現在、人間国宝喜多川平朗が復元する。
〒516-0016 三重県伊勢市神田久志本町1754-1
TEL:0596-22-1700(8:30~16:30)
明治16(1883)年、井上馨が企画し、ジョサイア・コンドルが設計し現在の東京・日比谷帝国ホテルの南にできた社交場、鹿鳴館。本書が語る鹿鳴館の系譜とは、古代の聖徳太子による若草伽藍であり、現代の吉田茂によるサンフランシスコ講和条約とその後のパーティである。その翻訳文化に日本文化の歴史がつづくと語る。
磯田光一 講談社文芸文庫
Tags : 伊雑宮博物館奈良国立博物館奈良県東大寺正倉院
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